春、君と恋に落ちる
やばい、涙腺が緩む。

こんなにうれしいなんて知らなかった。

あの両想いだと知れた告白以上に嬉しい日なんて無いと思った。


「俺のこれからも晴ちゃんと一緒にいたいから。もう離れ離れにならないように。当たり前に俺が幸せにできるように。」


毎日幸せをくれる蒼くん。

断るわけがない。

私ももう二度と離れたくない。ずっと一緒だって約束していて欲しい。


「はい、ぜひお願いします」


当然そう返事をして指輪を受け取った。

蒼くんが少し笑うとその指輪を渡しの左手の薬指にはめてくれる。


「綺麗だよ、晴ちゃん」


そう笑ってくれる蒼くんに私も涙でボロボロの顔で笑いかける。

すごくすごく幸せだ。
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