春、君と恋に落ちる
「俺と晴ちゃんが楽しいと思えたら何でも良いと思うし。世間は何するか聞いてみて楽しかったら来年からもそう過ごせるじゃん。」


時々蒼くんはすごくずるいと思う。

付き合ってるわけでもないのに、こんな風に特別扱いされたら勘違いしそうになる。


「…わかりました」

「楽しみだね」


そう言いながら笑いかけてくる蒼くんに私も笑ってしまう。

クリスマス、義母は海外にいる父の元に行くと思う。

お父さんには私が来たがらないとか言って一人でいってしまう。

年末年始過ぎるまで帰ってこないし、遊びに行っても何も言われないと思う。
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