拳から恋
違う、あの人もこの人も。
校舎内から外へ出る途中、わたしはさりげなくトップ3探しをしていた。
けれど、見た目からしてめぼしい人は残念なことに見つからないまま外に。
「……敷地案内ですか?」
そんなわけないけど。
「まぁそんなところよ」
へぇ……
校舎を出て少し茂みを進んだ先には──
おやおや。
声をかけてきた三人組のヤンキーくんの、ざっと3倍の数が居た。
「あ、あの……一体何をするんでしょう?」
タイマン?
それとも袋叩き?