拳から恋


何も聞かずのこのこと付いてきたわたしを、嘲笑(あばわら)うような目がいくつも。


「ちっと、ここでのルールを教えてやろうと思ってナァ」

「ルール、ですか。疎いのでお願いします」



笑顔で頼めば、一瞬キョトンとしたヤンキーくん達。
だがそれは本当に一瞬で……

すぐさま殺気のようなモノに変わったのだった。

中途半端な実力者達の新人イビりだろうと思って付いてきたけど、まさにビンゴ。

ばっちり想定内だ。


──でもこの人数か……学ランのボタンあけとけば良かったかも

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