拳から恋



入れ替え?


何一つわかってないのに、新たな情報か……


「ちなみに、何を理由に入れ替えをするかわかりますか?」



今なら、自然に聞き出せるチャンス。
そう思って聞いた。
流れ的にも違和感ないし。


だけど、わたしのこの質問に大月くんは影のある笑みを浮かべた。



「……他校の奴らとはいえ、昨日君が倒した連中の人数、ランクを踏まえ総合的に判断された結果だよ。DからBへの昇格」



この人っ──



「当然だけど、勝敗や内容によっては降格もあり得るからね。……それじゃ、伝えたよ」


今度は優しそうに笑い、背を向けて行く。


「あ、後──」



"Sまでおいでよ……上がれるなら"


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