元捨て犬の私が暴君の愛され妻になりました。
俺は父の仇を取り、プルメル公爵家一族を処刑することができた。
(そもそも、レイモンド・プルメル公爵が逃げるように領地に引っ込もうとしたのは何だったのか⋯⋯)
俺は何となく不自然な状況にモニカの暗躍を感じていて、何を考えているのは分からない彼女に恐怖を感じていた。
でも、モニカを失うかもしれないと思った今、俺は彼女を引き止めることしか考えていない。
もう、彼女に溺れて殺されて、バラルデール帝国が滅ぼされても良い気がしてきた。
モニカのような危険な女を愛するならば、バラルデール帝国最後の皇帝になるくらいの決意がないと無理だ。
(脳が完全に溶けたか⋯⋯とにかくモニカを捕まえないと⋯⋯)