元捨て犬の私が暴君の愛され妻になりました。

35.私は、今、最高に幸せだ。

「退屈なんてさせてくれるつもりはあるのか? モモ、君はかなり愉快な女だぞ。それよりも、君こそ俺と2人きりで良いのか? その⋯⋯ジョージアを連れて来ても⋯⋯」

 アレクはいまだに私とジョージの仲を疑っている。
 
 私は彼に近づき唇を軽く舐めた。

「えっと⋯⋯それは、俺だけで良いという返事なのか? だったら、口づけで返して欲しいのだが⋯⋯たまに、君の行動が犬っぽくて⋯⋯」
 アレクは頭を掻きながら困惑していた。

「これだけ一緒にいるのに、まだ私の気持ちを疑っている人には口づけなんてしません」
「それは、君も俺だけを好きだと言うことで良いのか?」
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