「顔はまあまあ可愛いのに恋愛に興味が無いっていうか…あ!それにいつも変な漫画読んでるし!」

「変な漫画?」

「おう!えっと何系だっけ?えーと…あ!BL系だ!!」

「…BL系?何だ、ソレ」

武蔵は眉間にシワを寄せた。

「ボーイズ・ラブ系。まぁ早い話が男同士の恋愛だよ」

「はっ!?」

武蔵は目を見開いた。
男同士の恋愛という言葉に余程驚いたのか目をパチクリさせている。

「何か今、流行ってるらしいぜ。それを好きな女を腐女子とか言うらしいし」

「男…同士…」

武蔵は一瞬、自分と信長が愛し合う場面を想像した。
が、それがあまりにも醜かったため吐き気をもよおした。

「おい、武蔵。大丈夫か?顔色悪いぞ」

「悪い。保健室行ってくる」

「お…おう」

武蔵はフラフラしながら保健室に向かった。
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