お見合いの場で「おまえは好みではない」と言われた令嬢の攻防戦
「おまえのような美姫なら、何も俺のところでなくても、他にもいい縁談があるだろう?」
「まぁ、美姫だなんて。お褒めいただきありがとうございます」
「一般的な感想だ。いくら他の男がおまえを美姫だと褒めたたえようが、おまえは俺の好みではない」
アーノルドの言葉に、キャスリンは大きく眼を見開いた。これは彼からの拒絶の言葉である。
「左様でございますか」
「俺と結婚してもいいことなど何もないぞ? 次期国王は兄上だ。兄上が立太子の儀を終えれば、俺は臣下にくだる」
「アーノルド殿下が臣下だなんて、これほど心強いことはございませんね」
またアーノルドはギロリとキャスリンに鋭い視線を向けた。
「おまえは俺と結婚したいのか?」
「それは難しい質問ですね。わたくしはこの縁談を父から聞きました。結婚したいかどうかと聞かれると、結婚そのものに興味はございません」
「だったら、この不毛なお茶会は終了だ」
「ですが、わたくしは殿下に興味がございます。不毛なお茶会に付き合っていただけませんか? まずは席についてもよろしいでしょうか?」
「まぁ、美姫だなんて。お褒めいただきありがとうございます」
「一般的な感想だ。いくら他の男がおまえを美姫だと褒めたたえようが、おまえは俺の好みではない」
アーノルドの言葉に、キャスリンは大きく眼を見開いた。これは彼からの拒絶の言葉である。
「左様でございますか」
「俺と結婚してもいいことなど何もないぞ? 次期国王は兄上だ。兄上が立太子の儀を終えれば、俺は臣下にくだる」
「アーノルド殿下が臣下だなんて、これほど心強いことはございませんね」
またアーノルドはギロリとキャスリンに鋭い視線を向けた。
「おまえは俺と結婚したいのか?」
「それは難しい質問ですね。わたくしはこの縁談を父から聞きました。結婚したいかどうかと聞かれると、結婚そのものに興味はございません」
「だったら、この不毛なお茶会は終了だ」
「ですが、わたくしは殿下に興味がございます。不毛なお茶会に付き合っていただけませんか? まずは席についてもよろしいでしょうか?」