クールな幼なじみと甘い再会
ま、まって、もしかして、何か憑いてる!?

それくらい王子様オーラいっぱいで、その体制が無い私は倒れてしまいそうだ。

周りをぐるりと見渡すけど、みんなキョドっとしている。

「ねえ、林くんいつもよりかっこよくない?」
「あの女の子と知り合いだから笑顔なんだよ」
「あ、なるほど。だからか。いつもうちらが話しかけてもフル無視か睨んでくるのにね」


え……?

私がいない間にこう変化したんじゃなくて、私だけにこの笑顔は向けられてるってコト!?

「ねえ、俺、アリサと離れて寂しかったよ……」
うるうると瞳に見つめられて、私はもうオーバーヒート…!!

「1限目始めるぞー」

先生の声でようやくカズマが前を向いた。

はぁっ、ヤバい。

私、こんな男と隣で大丈夫なのかな…!?



◇◇◇◇◇◇
「1限目は英語だ」

先生が教室から去ると、英語の先生がやってきた。
「Hello!」

「ハロー!」
英語の先生がみんなの顔を見回し、言った。
「今日はまずみんなで自己紹介をしましょう!」
おー、自己紹介……。

アメリカで学んだ知識が活かされるぞ…!

出席番号順にみんなこれまでに習った英語を組み合わせて30秒程度の紹介を済ませる。

みんなすご…って次は私だ…!!
「Hello,〜〜〜〜〜〜〜」

すらすらと英語を紡いで自己紹介をする。
それが終わって、先生が感激したように拍手をする。

「す、すごいわ…!!英語、得意なの?」

「あ、2年間留学してて……」
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