きみのいちばんぼし
「お前いつもすぐそういう顔するよな」


笑顔がひきつる。


何も言い返せなくて、教室に沈黙が落ちた。


少しして最初に聞こえたのは瀬名くんの舌打ち。


そして、爆弾発言。


「俺、お前のそういうところ、すっげえ嫌い。」



一瞬何を言われたのか分からなかった。


数秒たって、「え?」と顔を上げる。


「だから、嫌いだっつってんだよ」


そう言い残して、また大きな音をたてて教室のドアが閉められた。


また教室におちる沈黙。


もう、なにも聞こえなかった。
































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