きみのいちばんぼし
いわゆる「一軍」達と仲が良い子で、普段の号令の態度からやる気がないことは明らかだった。


自分で志願した訳でもないのにこんな面倒な役割を運なんかで任されたらそれもそうだろう。



仕方ないとも思うし、でもやる気のなさを態度に出すのは違うとも思う。



だからそんな委員長に任せるより、他の人に任せた方がいいんだろう。



それに頼られるのはきらいじゃないから。



理由なんていくらでもある。



ただ、最上階の3階から1階の職員室前までを往復しなければいけないことだけがきついくらい。



それを除けば、なんてこと無かった。




「うわっ、重っ…」


でも、いざ着いて皆の提出物を持ち上げようとするととてもじゃないけど一気に全て持っていくのは無理そうだった。
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