きみのいちばんぼし
その瞬間、本当に1人なんだと実感して、どっと疲れが押し寄せてきた。


自分で思っていた以上に学校で気を張りつめていたことに驚く。


だって、学校では常に人の目にさらされて、自分勝手な奴は排除されるから。


自分勝手で、主張が強くて、周りに合わせることを知らない奴は嫌われてそれで終わり。


でも今は誰もいない。


思わずペタンと机に伏せた。


目を閉じると、今日の出来事がフラッシュバックされる。


『心羽〜、ノート見せてくれない…?』


『泉さん、あれ運んでおいてくれない?』


『泉さん』


泉さん、心羽、泉、泉、心羽、心羽、心羽…
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