最強男子はあの子に甘い
幸せはつづく!
「ま、間にあった~!」
遅刻ギリギリを攻める私の登校癖は、もはやクラスメイトたちの間でも拍手が起こる。
走って自席に滑り込み座ると、隣の席では呆れた顔が私を見つめていた。
永田くんだ。
「毎日こんだけギリギリに着くほうが難しくね?」
「……今日は……あぶなかった……」
「それ毎日言ってるぞ?」
「でも紗宇ちゃんは、遅刻をしたことがないからすごいよね」
フォロー上手な湯川くんが私を褒めてくれる。
私と湯川くんと永田くんは、相変わらずそれなりに仲良く学校生活を送っている。
乙部さんが言うところの『一年生同士の付き合い』は順調だと言えるだろう。
私にとって二人は友達というよりも、親友とも呼べるほど信頼もしているし、大切に思うし、大好きだ。
「井原さんに、朝迎えに来てもらうとかすれば?」
「……それは無理」
「なんで?」
「……彗くんが朝迎えに来てくれるなんて、遅刻するかしないかより緊張する」
「だから朝、起きられそうじゃん?」
「……夜、眠れると思う?」
「どんだけ朝弱いんだよ……」
彗くんを動かしても朝に弱い私はもうどうにも出来ないのだとわかると、永田くんは諦めてため息をついた。
「そう言う永田くんは……今のところ真面目に余裕の無遅刻無欠席だよね?授業もあんまりサボらないし」
「意外だろ?」
遅刻ギリギリを攻める私の登校癖は、もはやクラスメイトたちの間でも拍手が起こる。
走って自席に滑り込み座ると、隣の席では呆れた顔が私を見つめていた。
永田くんだ。
「毎日こんだけギリギリに着くほうが難しくね?」
「……今日は……あぶなかった……」
「それ毎日言ってるぞ?」
「でも紗宇ちゃんは、遅刻をしたことがないからすごいよね」
フォロー上手な湯川くんが私を褒めてくれる。
私と湯川くんと永田くんは、相変わらずそれなりに仲良く学校生活を送っている。
乙部さんが言うところの『一年生同士の付き合い』は順調だと言えるだろう。
私にとって二人は友達というよりも、親友とも呼べるほど信頼もしているし、大切に思うし、大好きだ。
「井原さんに、朝迎えに来てもらうとかすれば?」
「……それは無理」
「なんで?」
「……彗くんが朝迎えに来てくれるなんて、遅刻するかしないかより緊張する」
「だから朝、起きられそうじゃん?」
「……夜、眠れると思う?」
「どんだけ朝弱いんだよ……」
彗くんを動かしても朝に弱い私はもうどうにも出来ないのだとわかると、永田くんは諦めてため息をついた。
「そう言う永田くんは……今のところ真面目に余裕の無遅刻無欠席だよね?授業もあんまりサボらないし」
「意外だろ?」