推しグッズvs大人気アイドル 胸キュン溺愛対決
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わたしの前にペンライトの光くんが表れてから、一週間がたちました。
彼と同居してみて思うこと。
うん、重い。
彼の体重がじゃないよ。
背が高くて手足が長いけれど、モデルみたいに体が引きしまっているし。
距離感っていうか、まとわりついてくる頻度っていうのかな。
ご主人様にべったりな大型犬みたいなんだ。
ちなみにわたしがご主人様ポジ。
わたしが宿題をしている時も隣、夕飯を作ってるときも隣。
部屋で演劇の練習をするときは、ベッドに座り真ん前からわたしをガン見。
ペンライトのごとく『ひまり、演技上手』ってキラキラの笑顔で拍手をしてくるから、集中力がとけちゃうし。
ノエル君のライブ映像を楽しもうとするとほっぺがプクリ。
『俺だけを見て欲しい』と、ふてくされるし。
夜はわたしのベッドにもぐりこもうとするから
『寝るときは自分の部屋でしょ!』
背中を押して、部屋から追い出すんだけど
『ひまりが学校に行ってる間は一人だから、家にいる時はずっと一緒にいたい』
耳が垂れたワンちゃんみたいにシュン。
とぼとぼと自分の部屋に行く光くんを見てると、かわいそうになっちゃう。
ううん、適度な距離感は大事大事。
もともとペンライトだからって、警戒心はちゃんともっていないと。