相談室のきみと、秘密の時間
3. 君だけは僕のことをセンセイと呼ばないで
三回目の約束で私たちは相談室を飛び出し、デートみたいに外へ行くことになった。
私のこれまで目標としていた普通とか、人生の教訓の枠からはみ出した出来事だった。
でも思い返せば私の従姉妹の朱里(あかり)さんという女性は、今の旦那さんに出会った時にビビビときて初対面でいきなり結婚しようと自分から告白したらしいし、弟から新しい彼女を紹介される度に彼女の容姿がどんどん可愛く変わっていくのを知っている。
もしかしたら男女のことに関してだけは世間的な普通ってものは存在しないのかもしれない。
理屈がなくて正解も不正解もない。
そうだといいなと私は思った。
もしそうなら、村越さんと過ごすこの時間だけは、何もかもから自由になれる気がするから。
私のこれまで目標としていた普通とか、人生の教訓の枠からはみ出した出来事だった。
でも思い返せば私の従姉妹の朱里(あかり)さんという女性は、今の旦那さんに出会った時にビビビときて初対面でいきなり結婚しようと自分から告白したらしいし、弟から新しい彼女を紹介される度に彼女の容姿がどんどん可愛く変わっていくのを知っている。
もしかしたら男女のことに関してだけは世間的な普通ってものは存在しないのかもしれない。
理屈がなくて正解も不正解もない。
そうだといいなと私は思った。
もしそうなら、村越さんと過ごすこの時間だけは、何もかもから自由になれる気がするから。