私たちの恋風は、春を告げる
−俄雪 にわかゆき−
テストを無事に終えた、数日後の朝。
鈍い痛みを頭に感じながら、私は最悪の目覚め方で目を覚ました。
頭重い……
力なく、カーテンを少しめくって空を見た。
分厚い、灰色の雲が空一面を覆っている。
そういえば、今日雪降るかもしれないって、天気予報で言ってたっけ…
今日は寒くなりそうだし、1時間目から体育だし、色々最悪だ…
はあ…と息をついて、なんとか怠い体を起こした。