この涙をこえて
「あんた名前は?」

「蘭。中島 蘭だょ。」

「ランか、いい名前だな!!俺は鈴木 陸。よろしく」

陸は満面の笑みであたしの肩をポンッと軽く叩いた。

その笑顔に一瞬ドキッとした。



「蘭は染めねぇの?」

「染めようとは思ぅんだけど、なかなか行動に移せなくてネ。
自分で染めるのなんか不安だしー」

「ふぅ〜ん…
あっ!!マヂぃい事思いついた!なぁ蘭、俺のダチに染めてもらわね?」

「ぇーあたし人見知りスルからなぁ…」

「はぁ!?初対面の俺とこんなに話してるくせに何言ってんだょ!」


   言われてみればそぅだ。初対面なのに、知り合いの様に話してる。こんなの初めて…陸だからかな〜



そんなことを考えながら、あたしは陸にこぅ言った。
「陸はなんか他の人と違うもん♪純粋な子供みたぃ(笑)」

「俺はガキぢゃねぇぞ!!」

「ははは〜それはどおかな♪外見わかは違くても中身がなぁー…」

「なんだとこのヤロー!!もぅいっぺん言ってみろ!」

「ヤダよ〜だ♪
陸になんてそんなサービスしてやんなぃょっ!ぁはは」



陸とこんな風にふざけ合ってるのは本当にあたしなのか自分でも分からない位、あたしは楽しんでた。
お腹が痛くなるくらい笑ってた。
こんなのは久しぶりだった。
心から楽しいと思えた。
そんな自分が嬉しくて仕方なかった。








そんな中、あたしと陸を見てる奴がいた。



すごくすごく…冷たい目をしてた。
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