この涙をこえて

教室から出て行く時、誰かと目が合った。



鈴花


この時は気にもとめないで陸に引っ張られていった。

鈴花…まさかあなたがあんなことするなんて、思ってもみなかったょ。







なんだかよく分からない内に保健室についていた。


コンコンッ
「・・・。」

誰もいないようだ。


「誰もいねぇんかよ〜…まぁいっか。ベッドで寝てろよ。」

「ぁっ、ぅん。なんか…ありがと。」

「お前が礼言ぅなんて珍しぃなー!!雪降るかもっ!ははっ。」

陸はかわいい笑顔でそう言った。
あたしはその笑顔にただ見惚れて、何も言い返せなかった。


「まぁ〜ゆっくり休みなさぃっ♪
…つぅか俺もサボろっかなぁ〜。」

「陸は授業ちゃんと出なょ。」

本音は逆。
陸がサボってくれれば一緒にいられる…
そう思ったけど、口にしたのはそれと反対の言葉だった。


「そだな。っしゃア行くか!!じゃな♪」

陸はカーテンを閉め歩いていった。








…陸。
あたしはあなたのことが好きです。
大好きです。
この気持ちはもぅ、止まりません。
あなたはあたしのことをどぅ思ってますか…?
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