この涙をこえて

あなたとの出逢い〜衝撃〜


あたしはいつから陸が好きだったのかな…
分からないけど、陸と会えてよかった。
陸と会ってなかったら、今のあたしはないもん。
それに恋なんて出来なかったかも。
なんか幸せだなぁ〜…




陸、今頃何してるかな。
ちゃんと授業受けてるかな。
寝ちゃってるかな…




陸のことを考えたら眠くなってきたから、あたしは寝ることにした。









「んん〜〜〜…。」

フワッ
寝返りをうった時に香ってきた…嗅いだことのある匂い。なんか落ち着く。
確かこれは・・・
ブルガリの香水。


!??…ブルガリ?



目を開けると、そこには陸がいた。


しかもベッドの中!!!

驚きで言葉が出てこなかった。


なんで陸がいるの!?
いつから…






グイッ

「ぇっ?」


あたしは陸の胸に抱き寄せられた。



嘘…あたし今抱き締められてる?
信じらんなぃ…


「陸…何?どぉしたの?」

「…ふわぁ〜〜。ぁあ〜ねむ…。ぁれ?蘭、どーした?」

それこっちのセリフなんですけど…

「陸はなんでここにいるの?」

「ぁあ〜、授業出ようと思ったんだけどさぁーめんどくなったから戻って来たってわけ♪」

「じゃあなんであたしと同じベッドに入ってるの?」
「ぃやあ〜なんか人肌が恋しくなって(笑)」

…?
何それ。凄く嬉しかったのに…そんな理由で抱き締めたの?
ふざけんのにも限度があるじゃん…
もぉ、ホントにー…

「ふざけんなぁ〜!!!」

バコッ
鈍い音。

ハッと気が付いた時には陸が鼻血を垂らしていた。

無意識の内に…あたし陸のこと殴ってた?


うっそオ〜〜
さいあくウーーーーー!!!
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