夢見る契約社員は御曹司の愛にスカウトされる
「莉愛、お帰り」
同じ契約社員の同僚である市川美穂が笑顔で声をかけてきた。彼女は今日、管理部門で入力の補助。朝礼で話していた新規の商品800件を手分けしているのだ。
「ただいま」
「挨拶してきたの?」
「うん。どう、進んでる?」
「それがさ、結構面倒なの。今までにない成分もあるし、確認してたりして大変よ」
管理部門の部長が莉愛を見て言った。
「本山さん、営業の最終挨拶終わったなら、悪いけどこっち手伝って。潮見部長には了解もらってる」
部長を見て莉愛はうなずいた。
「了解しました」
莉愛はジャケットを脱いで、美穂の隣のいつもの席に座った。部長が資料を数冊持ってくると莉愛の机に置いた。
「君ならこれくらい今日中に出来ると思うんだ」
莉愛は資料を見て驚いた。美穂の机には三冊しかない。どうして自分は五冊?
「あの、部長……」
「出来る限りで構わない。きっと、隣の市川さんがあっという間にそれを終えて手伝ってくれるはずだ」
美穂も呆気に取られて部長を見た。
同じ契約社員の同僚である市川美穂が笑顔で声をかけてきた。彼女は今日、管理部門で入力の補助。朝礼で話していた新規の商品800件を手分けしているのだ。
「ただいま」
「挨拶してきたの?」
「うん。どう、進んでる?」
「それがさ、結構面倒なの。今までにない成分もあるし、確認してたりして大変よ」
管理部門の部長が莉愛を見て言った。
「本山さん、営業の最終挨拶終わったなら、悪いけどこっち手伝って。潮見部長には了解もらってる」
部長を見て莉愛はうなずいた。
「了解しました」
莉愛はジャケットを脱いで、美穂の隣のいつもの席に座った。部長が資料を数冊持ってくると莉愛の机に置いた。
「君ならこれくらい今日中に出来ると思うんだ」
莉愛は資料を見て驚いた。美穂の机には三冊しかない。どうして自分は五冊?
「あの、部長……」
「出来る限りで構わない。きっと、隣の市川さんがあっという間にそれを終えて手伝ってくれるはずだ」
美穂も呆気に取られて部長を見た。