夢見る契約社員は御曹司の愛にスカウトされる
「兄さん、別で何か頼みなよ。その卵焼き全部食うと本山キレるぞ」
「え?葛西君のお兄ちゃんなの?もしかしてアメリカにいたとかいう……」
莉愛は目を丸くして目の前に座っている修二を見た。
「そう。弟が色々とお世話になってます。君が本山さんかあ、お噂はかねがね。会えて光栄だ。僕は葛西修二。尚人の兄です。」
「兄さん、本山に余計な事言うなよ」
尚人は兄を叩いた。修二は笑いながら弟を見る。
「あ、えっと……こちらこそ、葛西君には大学時代からお世話になっています。こちらの会社を紹介してくれたのも彼ですし、あ、今日で終わりですけど……」
「終わりってどういうこと?」
祐樹は隣の莉愛に聞いた。
「え?あ、期間契約社員なんです。なんだかんだで延長して四年もいたんですけど、一応今日までで……」
「君は辞めたいの?」
祐樹は聞いた。
「あ、いえ、その……本当は辞めたくなかったんですけど、いろいろ事情がありまして……」
「祐樹さん。本山は本当は正社員になりたかったんだ。俺、かなえてやれなくて……」
「え?葛西君のお兄ちゃんなの?もしかしてアメリカにいたとかいう……」
莉愛は目を丸くして目の前に座っている修二を見た。
「そう。弟が色々とお世話になってます。君が本山さんかあ、お噂はかねがね。会えて光栄だ。僕は葛西修二。尚人の兄です。」
「兄さん、本山に余計な事言うなよ」
尚人は兄を叩いた。修二は笑いながら弟を見る。
「あ、えっと……こちらこそ、葛西君には大学時代からお世話になっています。こちらの会社を紹介してくれたのも彼ですし、あ、今日で終わりですけど……」
「終わりってどういうこと?」
祐樹は隣の莉愛に聞いた。
「え?あ、期間契約社員なんです。なんだかんだで延長して四年もいたんですけど、一応今日までで……」
「君は辞めたいの?」
祐樹は聞いた。
「あ、いえ、その……本当は辞めたくなかったんですけど、いろいろ事情がありまして……」
「祐樹さん。本山は本当は正社員になりたかったんだ。俺、かなえてやれなくて……」