夢見る契約社員は御曹司の愛にスカウトされる
「本当ですか?」
「ああ、だから、そのためにも連絡先を教えてほしい」
莉愛はすごい勢いでカバンから携帯を取り出した。ロックを解除し、画面を出して彼に差し出す。彼はふっと笑った。
「なんだよ、君は雇用に関することなら連絡先を教えるんだな。個人的には絶対教えてくれなかっただろ。それとももしかして僕が血も涙もない人かもしれないから教えたくなかったのか?」
「ごめんなさい、そんなつもりじゃなかったんです。本当にお礼だったら必要なかったし……」
「僕もお礼は口実だ。君の考えとは違うかもしれないけどね」
「え?」
「スケッチブックのこと……また見せて話をゆっくり聞かせてほしい。商品に対する意見が似ている気もするんだ」
「なんだ、そういうことですか……」
祐樹はまっすぐに莉愛を見て話してくる。
莉愛はそんな祐樹を正面から見て、やっぱりものすごいイケメンだなと再認識した。
こんなイケメンから至近距離で見つめられるのに慣れていないのでドキドキしてしまう。
つい視線に耐え切れず目を反らした。
「おい、何で急に目を反らす?」
祐樹が顔を曇らせた。
「ああ、だから、そのためにも連絡先を教えてほしい」
莉愛はすごい勢いでカバンから携帯を取り出した。ロックを解除し、画面を出して彼に差し出す。彼はふっと笑った。
「なんだよ、君は雇用に関することなら連絡先を教えるんだな。個人的には絶対教えてくれなかっただろ。それとももしかして僕が血も涙もない人かもしれないから教えたくなかったのか?」
「ごめんなさい、そんなつもりじゃなかったんです。本当にお礼だったら必要なかったし……」
「僕もお礼は口実だ。君の考えとは違うかもしれないけどね」
「え?」
「スケッチブックのこと……また見せて話をゆっくり聞かせてほしい。商品に対する意見が似ている気もするんだ」
「なんだ、そういうことですか……」
祐樹はまっすぐに莉愛を見て話してくる。
莉愛はそんな祐樹を正面から見て、やっぱりものすごいイケメンだなと再認識した。
こんなイケメンから至近距離で見つめられるのに慣れていないのでドキドキしてしまう。
つい視線に耐え切れず目を反らした。
「おい、何で急に目を反らす?」
祐樹が顔を曇らせた。