夢見る契約社員は御曹司の愛にスカウトされる
「祐樹君ったら、どうしちゃったの?社長のこと苦手でしょう」
びっくりしたのか潮見部長は昔の呼び名で彼を呼んだ。
「そうですよ。父に頭を下げるのは嫌なので、とりあえず兄の専務を使います。それと、彼女の為に頑張るのは僕ですから、申し訳ないですが、成功したら彼女はうちの部にもらう。いいですか?潮見部長」
「えー!」
「海外展開に日本のお茶は欠かせないアイテムです。国内営業の経験も十分だし、彼女は十分うちの戦力になる」
「ねえ。どうして本山さんにそんなに興味が?葛西君の弟君が頼んできたの?」
「いや、あいつからは何も言われてませんよ。あいつと違って、よこしまな意味で僕は言ってるんじゃないしね」
「……ぷっ!なんか変わったわね、祐樹君。じゃあ葛西君とは違う理由で彼女が欲しいってこと?」
何も言わず祐樹は立ち上がった。
「潮見さん。お子さんがもう少し大きくなったらうちに来てもらいますから。覚悟してください」
「もう……。あなたったらあちらに行ったら急に成長したわね。確かに、多少強引になった。ええ、楽しみにしてるわ。あなたの成長を間近で見てみたい。でもあなたの部下にならないといけないのよね……」
「それは、どうかな。部長次第です。まだわかりませんよ」
祐樹は笑いながら彼女に会釈をして部屋を出た。
その足で一番上の重役階へ向かった。
すれ違う秘書たちが凄い勢いで周りに来て、お愛想を言っていく。貼り付けた笑顔で通り過ぎ、専務秘書へ予約電話を入れておいたので顔を見せる。
すると、秘書はすぐに専務の部屋へ確認に行き、祐樹を通した。
びっくりしたのか潮見部長は昔の呼び名で彼を呼んだ。
「そうですよ。父に頭を下げるのは嫌なので、とりあえず兄の専務を使います。それと、彼女の為に頑張るのは僕ですから、申し訳ないですが、成功したら彼女はうちの部にもらう。いいですか?潮見部長」
「えー!」
「海外展開に日本のお茶は欠かせないアイテムです。国内営業の経験も十分だし、彼女は十分うちの戦力になる」
「ねえ。どうして本山さんにそんなに興味が?葛西君の弟君が頼んできたの?」
「いや、あいつからは何も言われてませんよ。あいつと違って、よこしまな意味で僕は言ってるんじゃないしね」
「……ぷっ!なんか変わったわね、祐樹君。じゃあ葛西君とは違う理由で彼女が欲しいってこと?」
何も言わず祐樹は立ち上がった。
「潮見さん。お子さんがもう少し大きくなったらうちに来てもらいますから。覚悟してください」
「もう……。あなたったらあちらに行ったら急に成長したわね。確かに、多少強引になった。ええ、楽しみにしてるわ。あなたの成長を間近で見てみたい。でもあなたの部下にならないといけないのよね……」
「それは、どうかな。部長次第です。まだわかりませんよ」
祐樹は笑いながら彼女に会釈をして部屋を出た。
その足で一番上の重役階へ向かった。
すれ違う秘書たちが凄い勢いで周りに来て、お愛想を言っていく。貼り付けた笑顔で通り過ぎ、専務秘書へ予約電話を入れておいたので顔を見せる。
すると、秘書はすぐに専務の部屋へ確認に行き、祐樹を通した。