夢見る契約社員は御曹司の愛にスカウトされる
「そうか?お前のためだぞ」

「どうだかねえ。俺にかこつけて理由はそれだけか?」

「そうだが……何か?」

「いや、海外のど素人を入れて自分の仕事を側で手伝わせる。それ以外の理由もあるんじゃないかと邪推したくはなる」

「この先はわからないが、今は何もない」

 修二はプッと噴出した。正直な祐樹に何も言えなくなった。

「はあ……わかったよ。じゃ、明日行ってこいよ」

「悪いな」

 祐樹は手を上げて出て行った。









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