夢見る契約社員は御曹司の愛にスカウトされる
「祐樹さんって相変わらず強引ですね……もちろん、私に用があるとは思ってないんでしょ?」
「例の雇用問題解決したよ。何しろ僕も頑張ったからさ、結果を早く君に直接伝えたくてね」
「ええ!?早くないですか、本当に?」
「だから急で悪いけど、昼休みを僕の為に空けてほしい。少し説明に時間をもらうかもしれないから調整しておいて。ちなみに僕も君の為に急遽今日のスケジュールを調整してる。実際にやっているのは修二だけどね」
「わかりました。じゃあ、三十分後にお待ちしています。工場の横に駐車場があります。そちらへよろしければ入れてください」
「了解。道が混んでるといけないから、着いたらもう一度連絡するよ」
「気をつけていらしてくださいね」
「ああ、じゃあね」
莉愛は携帯電話を見つめた。何だか、祐樹と出会ってからというもの、いつの間にか彼のペースに巻き込まれているような気もしてきた。
でも、あの電話の様子だと正社員になれたということなんだろうか。縁談があることを話さないといけないかもしれない。申し訳ないが状況が変わってきてしまった。
「ごめんなさい、ちょっとこれからお昼に人に会わないといけないので、外に行きます」
「そうか、わかった……だが、あとで縁談のこと話すから聞いてくれ」
「お父さん」
「なんだ?」
「私……もしかしてその縁談断れないの?」
母は言った。
「例の雇用問題解決したよ。何しろ僕も頑張ったからさ、結果を早く君に直接伝えたくてね」
「ええ!?早くないですか、本当に?」
「だから急で悪いけど、昼休みを僕の為に空けてほしい。少し説明に時間をもらうかもしれないから調整しておいて。ちなみに僕も君の為に急遽今日のスケジュールを調整してる。実際にやっているのは修二だけどね」
「わかりました。じゃあ、三十分後にお待ちしています。工場の横に駐車場があります。そちらへよろしければ入れてください」
「了解。道が混んでるといけないから、着いたらもう一度連絡するよ」
「気をつけていらしてくださいね」
「ああ、じゃあね」
莉愛は携帯電話を見つめた。何だか、祐樹と出会ってからというもの、いつの間にか彼のペースに巻き込まれているような気もしてきた。
でも、あの電話の様子だと正社員になれたということなんだろうか。縁談があることを話さないといけないかもしれない。申し訳ないが状況が変わってきてしまった。
「ごめんなさい、ちょっとこれからお昼に人に会わないといけないので、外に行きます」
「そうか、わかった……だが、あとで縁談のこと話すから聞いてくれ」
「お父さん」
「なんだ?」
「私……もしかしてその縁談断れないの?」
母は言った。