夢見る契約社員は御曹司の愛にスカウトされる
「そうだったんだね。もしかして秘密なの?」
「六年前からうちの会社にいる人は知ってる。でも、海外に行ったし、最近の人は知らないだろうな。一応俺はいとこなんだけどさ、皆そのことには触れないようにしてる。でも祐樹さんの活躍は別な意味でも有名だろ。うちの社長はなんだかんだで嬉しいんじゃないかと思うんだ」
社長であるお父さんと仲が悪いのに、莉愛の就職について頼んでくれたんだろうか?
そうだとしたら、想像以上に色々迷惑かけているのかもしれない。
莉愛は祐樹が帰り際に、勝手なことをしてサエキの社長も怒っていると言っていたのを思い出した。
「そんなことより、お前のことだよ。兄貴から聞いたんだけど、海外事業部に入るって大丈夫なのか?あそこみんな英語ペラペラだぞ。本山英語できたっけ?」
「できるわけないじゃん。葛西君と一緒に英語の試験は由美に頼りっぱなしだった」
親友の由美は英文科。
「そうだったよな。どうしてそうなった?祐樹さんがお前を入れたかっただけなのかな。あの人ちょっと訳がわからないところあるからな。兄貴はなんとかやってるけど、普通の人は絶対ついていけないぞ。お前大丈夫なのか?」
やっぱり莉愛だけがそう思っていたわけじゃなかった。
彼は直感で動く。頭の回転が早いんだろうと最初から見て思ってはいた。
でも基本的に説明不足。相手は行動が突然すぎて、結構驚かされる。
「やっぱりそうだったのね。祐樹さん変わってるよね。私もどうしてって言ったのに、海外向けのお茶の商品を一緒に開発するためってしか言ってくれなかった。英語は本当にできない。でも葛西君のお兄ちゃんが仕事教えてくれるらしい」
「それだよ。うちの兄ちゃんやばいから気をつけろよ」
「え?」
「六年前からうちの会社にいる人は知ってる。でも、海外に行ったし、最近の人は知らないだろうな。一応俺はいとこなんだけどさ、皆そのことには触れないようにしてる。でも祐樹さんの活躍は別な意味でも有名だろ。うちの社長はなんだかんだで嬉しいんじゃないかと思うんだ」
社長であるお父さんと仲が悪いのに、莉愛の就職について頼んでくれたんだろうか?
そうだとしたら、想像以上に色々迷惑かけているのかもしれない。
莉愛は祐樹が帰り際に、勝手なことをしてサエキの社長も怒っていると言っていたのを思い出した。
「そんなことより、お前のことだよ。兄貴から聞いたんだけど、海外事業部に入るって大丈夫なのか?あそこみんな英語ペラペラだぞ。本山英語できたっけ?」
「できるわけないじゃん。葛西君と一緒に英語の試験は由美に頼りっぱなしだった」
親友の由美は英文科。
「そうだったよな。どうしてそうなった?祐樹さんがお前を入れたかっただけなのかな。あの人ちょっと訳がわからないところあるからな。兄貴はなんとかやってるけど、普通の人は絶対ついていけないぞ。お前大丈夫なのか?」
やっぱり莉愛だけがそう思っていたわけじゃなかった。
彼は直感で動く。頭の回転が早いんだろうと最初から見て思ってはいた。
でも基本的に説明不足。相手は行動が突然すぎて、結構驚かされる。
「やっぱりそうだったのね。祐樹さん変わってるよね。私もどうしてって言ったのに、海外向けのお茶の商品を一緒に開発するためってしか言ってくれなかった。英語は本当にできない。でも葛西君のお兄ちゃんが仕事教えてくれるらしい」
「それだよ。うちの兄ちゃんやばいから気をつけろよ」
「え?」