ヤドリギの約束
クリスマス、仕事を終えた私は急いで化粧室に駆け込んだ。
つきあって半年になる彼とのデートがあるからだ。
同窓会で再会してから付き合い始めた彼。
クリスマスを一緒に過ごすのは初めてで、私は今日をずっと楽しみにしていた。
ワンピースを新調してアイシャドウはクリスマス限定色を買って、美容液も奮発して念入りに肌を整えて来た。
彼が人気のレストランを予約してくれたし、人生で最高のクリスマスになるはず、とわくわくしていた。
待ち合わせの駅に着いたとき、スマホが鳴った。
『悪い、残業になった。すぐに終わらせるから先に店に行ってて』
メッセージを見て、私は少し心配になった。
今日のために前倒しで仕事を勧めていたと聞いていたのに、残業なんて。大きなトラブルがあったのだろうか。
だけど、予定がキャンセルされたわけではないし、彼はすぐに終わらせてきてくれると言ってくれてるし。
そう思って、指定されたレストランへ行く。
彼の名前を告げると、窓際の席へ案内された。
席はふたりともが美しい夜景を見られるように窓に向かって設置されている。
テーブルには小さなツリーが飾られて、かわいいキャンドルの火がゆらゆらと揺れていた。
「お料理はお連れ様がお見えになられてからお出ししましょうか? お飲み物はなにになさいますか?」
「ぜんぶ、彼が来てからにします」
「かしこまりました」
店員が下がると、私はスマホを見て時間をつぶした。
つきあって半年になる彼とのデートがあるからだ。
同窓会で再会してから付き合い始めた彼。
クリスマスを一緒に過ごすのは初めてで、私は今日をずっと楽しみにしていた。
ワンピースを新調してアイシャドウはクリスマス限定色を買って、美容液も奮発して念入りに肌を整えて来た。
彼が人気のレストランを予約してくれたし、人生で最高のクリスマスになるはず、とわくわくしていた。
待ち合わせの駅に着いたとき、スマホが鳴った。
『悪い、残業になった。すぐに終わらせるから先に店に行ってて』
メッセージを見て、私は少し心配になった。
今日のために前倒しで仕事を勧めていたと聞いていたのに、残業なんて。大きなトラブルがあったのだろうか。
だけど、予定がキャンセルされたわけではないし、彼はすぐに終わらせてきてくれると言ってくれてるし。
そう思って、指定されたレストランへ行く。
彼の名前を告げると、窓際の席へ案内された。
席はふたりともが美しい夜景を見られるように窓に向かって設置されている。
テーブルには小さなツリーが飾られて、かわいいキャンドルの火がゆらゆらと揺れていた。
「お料理はお連れ様がお見えになられてからお出ししましょうか? お飲み物はなにになさいますか?」
「ぜんぶ、彼が来てからにします」
「かしこまりました」
店員が下がると、私はスマホを見て時間をつぶした。
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