もっと、キミと

怒りと本音



☆☆☆


こっそりとプールへ忍び込んだ私と佐倉くんは担任と学年主任の先生に怒られた。


保護者がいる手前、荒い口調で怒られることはなかったが二人の先生の怒りはひしひしと伝わってきた。


その後、私と母と佐倉くんと担任と学年主任と間宮先生は会議室へ通された。


コの字型になっている席で、私と母。


向かい側の席に学年主任、担任、間宮先生、佐倉くんが座った。


「今回のこと、学校はどのように責任を取るおつもりですか?」


思い空気の中で、一番に口を開いたのは母。


「授業中にも関わらず、教室の外へ抜け出せるほど管理が甘かったんですよね? それに、男子生徒と密接な距離で……一体、学校は何をなさってるのです?」


母の詰め寄る口調に、ビクビクと怯えスカートの裾をぎゅっと握った。


ガタッと音がすると、学年主任が立ち上がり深々と頭を下げた。


「申し訳ありません……私の監督がきちんとできていませんでした」


そんな……学年主任の先生は、全く関係ないのに。


申し訳なくて、ただ俯くことしかできなかった。


「美華、何をやってるのよ。あなたはそんな子じゃないでしょ?」


母の視線が、今度は私に向いた。


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