不器用さんと恋に落ちる。

ヒーローみたいな黒月くん

4月の終わり。今日から1泊2日の林間学校に行く。

朝7時、眠い目をこすりながら、ジャージ姿で重たいボストンバックを持って学校へ向かう。

学校に着くと、すでにバスが到着していた。

生徒指導の強面の先生がバスの横で後ろに手を組んで生徒を監視している。



「…おはようございます」



控えめに挨拶して、バスの荷物置き場にバッグを積み、バスに乗り込んだ。
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