不器用さんと恋に落ちる。
夜、布団にもぐって今日の出来事を振り返る。

先生があんな言動をしたことはすごくショックだった。

でも、それよりも…

黒月くんに抱きしめられた感覚と温もりを思い出す。

顔がかぁっと熱くなるのが分かる。

先生のことが好きなはずなのに、頭の中は黒月くんでいっぱいだ。

………どうしてだろう?

思えば最近、先生のことを考える時間よりも、黒月くんのことを考える時間の方が増えていた気がする。

…………………

…あれ…私、もしかして………先生じゃなくて、黒月くんのことが好き…?
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