不器用さんと恋に落ちる。
読んですぐに教室を飛び出した。

“1人で旧体育館に来い”

書いてあった文章が頭の中で繰り返される。

旧体育館は今はもう使われていない場所だ。

嫌な予感しかしない。

急いで旧体育館の入口に向かう。



「おいおい、そんなもんかぁ?」



ヤンキーたちが嘲笑う声が聞こえてくる。

息を切らしながら、恐る恐る旧体育館の中を覗いた。
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