スパダリ救急救命士は、ストーカー被害にあった雑誌記者を溺愛して離さない~必ず君を助けるから。一生守るから俺の隣にいろ~
7.付き合おう
「食事を用意したんだ。話がしたくて。でも、イヤだったら、せめてマンションまで送らせ……」
「蓮さんのところに……」
被せるように瑠花が答えると、蓮の腕の緊張がほぐれたような感じがした。
「……ありがとう」
耳元で囁かれた瑠花は真っ赤な顔に。
ゆっくり離れた瞬間、二人はここが駅の改札前だということを思い出した。
たくさんの人にジロジロ見られて恥ずかしい。
「行こう」
手をギュッと恋人繋ぎで握られながら、改札の外へ。
蓮のマンションにまた向かう日が来るなんて、数分前の自分では想像もできなかった。
「俺と付き合ってくれ」
部屋に入った瞬間、蓮から告げられた信じられない言葉に瑠花は目を見開く。
「私で、いいんですか……?」
自分のことに精いっぱいでメッセージすら読めなくなる面倒な女なのに?
「連絡も頻繁にはできないし、あまり会えないけれど」
隣に居たいと、手放したくないのだと蓮は瑠花に想いを告げた。
「よろしくお願いし……」
言い終わる前に塞がれる唇。
食べられてしまうのではないかと思うほどの熱いキスと、一瞬離れた口から出る色気がありすぎな吐息に、瑠花の魂は抜けそうだった。
座って待っていてと言われ、本当に何も手伝わずに待ってしまったが、テーブルに並べられた食事に瑠花は驚いた。
いや、怪我をした日の翌日の煮物もすごかったけれどね。
洋食も完璧だなんて!
「このハンバーグも蓮さんが? コーンスープも?」
「とうもろこしと生クリームを煮て濾すだけだ」
生クリームを使うってことすら知らないけれど!?
家で食べるハンバーグがケチャップじゃなくてデミグラスソース!?
「蓮さん料理うますぎます」
「中学からやっていたから」
食事をしながら蓮は瑠花に身の上を話してくれた。
両親が事故で亡くなっていること、それがきっかけで救急救命士を目指したこと。
姉は合鍵を持っていて寝ている間に来ていたこと、瑠花が買って来てくれたものは姉が買ったと思い込んでいたこと。
そして瑠花と連絡が取れなくてつらかったと蓮は気持ちを伝えてくれた。
「ごめんなさい。彼女がいるのだと思い込んでしまって」
あんな美人な人がいるのだったら、自分なんて相手にされるわけがないと思った。
やっぱりかっこいい蓮には美女がお似合いだと。
瑠花は両手を膝の上に置き、ペコリと頭を下げる。
「もとは熱を出した俺が悪い」
駅で会った時の蓮は身体が冷えていたけれど、また熱がぶり返したりしないよね……?
「今日は、いつからあそこに……」
「5時くらいから」
私が会社を出たのが5時半、電車に乗って駅に着いたのが6時ちょっと過ぎ。
1時間以上も待ったってこと?
「そんなに……」
「どうしても会いたかった」
たくさん待たせたのに、蓮の極上の笑顔が返ってくる。
両想いって恥ずかしい。
目が合うだけでドキドキする。
瑠花は久しぶりにできた彼氏にむず痒さを感じながら、蓮と幸せな一夜を過ごした――。
「蓮さんのところに……」
被せるように瑠花が答えると、蓮の腕の緊張がほぐれたような感じがした。
「……ありがとう」
耳元で囁かれた瑠花は真っ赤な顔に。
ゆっくり離れた瞬間、二人はここが駅の改札前だということを思い出した。
たくさんの人にジロジロ見られて恥ずかしい。
「行こう」
手をギュッと恋人繋ぎで握られながら、改札の外へ。
蓮のマンションにまた向かう日が来るなんて、数分前の自分では想像もできなかった。
「俺と付き合ってくれ」
部屋に入った瞬間、蓮から告げられた信じられない言葉に瑠花は目を見開く。
「私で、いいんですか……?」
自分のことに精いっぱいでメッセージすら読めなくなる面倒な女なのに?
「連絡も頻繁にはできないし、あまり会えないけれど」
隣に居たいと、手放したくないのだと蓮は瑠花に想いを告げた。
「よろしくお願いし……」
言い終わる前に塞がれる唇。
食べられてしまうのではないかと思うほどの熱いキスと、一瞬離れた口から出る色気がありすぎな吐息に、瑠花の魂は抜けそうだった。
座って待っていてと言われ、本当に何も手伝わずに待ってしまったが、テーブルに並べられた食事に瑠花は驚いた。
いや、怪我をした日の翌日の煮物もすごかったけれどね。
洋食も完璧だなんて!
「このハンバーグも蓮さんが? コーンスープも?」
「とうもろこしと生クリームを煮て濾すだけだ」
生クリームを使うってことすら知らないけれど!?
家で食べるハンバーグがケチャップじゃなくてデミグラスソース!?
「蓮さん料理うますぎます」
「中学からやっていたから」
食事をしながら蓮は瑠花に身の上を話してくれた。
両親が事故で亡くなっていること、それがきっかけで救急救命士を目指したこと。
姉は合鍵を持っていて寝ている間に来ていたこと、瑠花が買って来てくれたものは姉が買ったと思い込んでいたこと。
そして瑠花と連絡が取れなくてつらかったと蓮は気持ちを伝えてくれた。
「ごめんなさい。彼女がいるのだと思い込んでしまって」
あんな美人な人がいるのだったら、自分なんて相手にされるわけがないと思った。
やっぱりかっこいい蓮には美女がお似合いだと。
瑠花は両手を膝の上に置き、ペコリと頭を下げる。
「もとは熱を出した俺が悪い」
駅で会った時の蓮は身体が冷えていたけれど、また熱がぶり返したりしないよね……?
「今日は、いつからあそこに……」
「5時くらいから」
私が会社を出たのが5時半、電車に乗って駅に着いたのが6時ちょっと過ぎ。
1時間以上も待ったってこと?
「そんなに……」
「どうしても会いたかった」
たくさん待たせたのに、蓮の極上の笑顔が返ってくる。
両想いって恥ずかしい。
目が合うだけでドキドキする。
瑠花は久しぶりにできた彼氏にむず痒さを感じながら、蓮と幸せな一夜を過ごした――。