転校したらヤンキーに愛されまくった件

一花の覚悟

翌日、いつものように川上が私の席の前にやって来た。
どうせ今日も「俺の女になれ」と言ってくるんだ。


「何度言われても、無理なものは無理だからね」


「……もう言わねぇよ」


「「え?」」


私だけじゃない、そばにいた堀越くんと粕谷くんも驚いていた。


「女がどうこうなんて、圭哉が勝手に決めただけだ。そんなことしなくても、俺は絶対総代になる」


「無茶だろ。そんなの圭哉さんが認めるわけ」


「俺も勇征にどうかーん」


「もう決めたんだよ……!なんか巻き込んで悪かったな」


川上は私の頭にポンと手を当てて行ってしまった。
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