転校したらヤンキーに愛されまくった件
今までママたちの無茶には散々付き合ってきたけど、まさか自分がこんな無謀なことをするなんて自分でも驚いてる。
こんな嘘が総代相手に通じるのか内心ドキドキしていたけど、圭哉さんはあっさり信じてくれた。


「お〜!そりゃあめでたいな!!よし、全員集めるぞ!」


すると川上が私の隣に来て耳打ちしてきた。


「(小声)バッカ!!何言ってんだよ!!!」


「(小声)大丈夫。私に任せて」


「(小声)はぁ⁉︎」


なんでこんなことをしているのか、自分でもよく分からないけど。
でも、自分のことは平気で犠牲にしそうな川上をなんとなく放っておけなかった。


「お前、分かってんのか⁉︎総代の女になるってことは……」


「この間みたいに絡まれることもある?」

「……分かってんならなんで」


「厄介ごとに巻き込まれるのは慣れてるから。それに、やると決めたからにはハンパはしない。ただ守られるヒロインになるつもりはないから!」
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