転校したらヤンキーに愛されまくった件

嫁の日々

「姐さんおはようございます!」
「荷物持ちますよ!」
「何か買ってきましょうか」


川上が総代になってから、私はみんなから姐さんと呼ばれて、どこへ行くにも必ず誰かがついてくる。


「は〜〜落ち着く〜」


勇征が後輩くんたちに上手いこと言って用事を作ってくれた時は、こうやって図書室でホッとひと息つける。


「後悔してる?総代の嫁になったこと」


「後悔はしてないよ。自分で決めたことだしね。でもなんか姐さんって呼ばれたりするのが慣れなくて」


「総代の女、だからね。キスもしちゃったし」


勇征と粕谷くんは私と川上が嘘カップルだと知ってるから、本当にキスをしていないことも分かっているけど、勇征はよく私をからかって楽しんでいる。


「もー!そのことはイジらないでー!圭哉さんも絶対楽しんでたよね。また無茶振りされないか心配」


「じゃあその前に、俺ともっとイケナイことしちゃう?」


「え……?」
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