うちのペットのマルとモカ





 学校に着くと一緒に登校してきた二人を見て(二人はいつの間にか制服を着ていた)女の子達が駆け寄ってきた。


 
「ひなた、どっちが彼氏?。そのイケメン。」

「僕。」


 マルが即答した。


「うざ。僕だよ。」


 モカが唸った。

 ……モカが怒る時はシャアっと呻く様な怒り方をするし、マルが怒る時は大きな声で噛みつく様な怒り方をする。
 元ペットの二人のそんな違いも、ひなたには興味深かった。


 

 二人は素知らぬ顔で教卓の前に立ち先生に紹介された。

 
「えー浅田マルくんと浅田モカくんです。」


 モカは無表情で、マルはひなたに向かってニコッと笑って見せた。


「浅田さんちの御親戚だそうです。みんな仲良くする様に。」


 拍手をされたマルとモカは席に着いて授業を受け始めた。


 
 
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