うちのペットのマルとモカ

　小さい頃、ひなたは心配されたい病だった。

　両親が仕事の都合で別居している程度忙しいので、ひなたには誰も構ってくれる人が居なかった。

　だからかは分からないが、ひなたは小さい頃良く嘘をついた。

　それは仮病だったり他愛もない嘘だったりしたが、それはやっぱり嘘だった。

　マルとモカが人になって、ひなたは心配されたい、という気をまた起こした。
　でも、実行に移すには二人が愛おしすぎて、ひなたは結局嘘を付かなかった。