花系男子はアナタっ子
序章




特別、花が好きというわけではない。


花のお世話をするのは、流れでなった美化委員だから。


けれど、自分の育ててきた花にはそれなりの愛情のようなものが芽生えるわけで。


水やりの度、(つぼみ)がでた時、花が咲いた時、少し元気がない時──

花たちにかけていた言葉の数々。



それらを花が理解したり、ましてや伝わってるなんて考えたことなかった。


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