花系男子はアナタっ子
離れたくない
気温も天気も良好で、やっぱり疲れるけど、道中会話がやまないからそれだけで楽しくて。
時折、千莉くんと橙果くんが
『大丈夫?疲れてない?』
『おいで、少しぬかるんでるからね』
って私の手をとって歩いてくれた。
蒼葉くんは一番前を、後ろの私たちにペースを合わせながら歩いてくれて、危ない道や細い道にさしかかった時、
『来い』って手を引いてくれながら進んでくれた。すぐに、蒼葉くんへの文句が後ろから聞こえてきてたけど……
そして、一番言葉数の多かった太陽くんと夢莉くんは、最初こそ楽しそうにしてたけど、最後の方には『もう無理』『疲れた』と連呼して、足取りが重くなっていた。
不本意だけど、と蒼葉くんは夢莉くんをおぶりながらの山登りに。