花系男子はアナタっ子

それからしばらく、着替えが楽しくなった夢莉くんのミニファッションショーみたいな展開へ。

千莉くんは飽きず、その都度コメントをしているのだけど、蒼葉くんは反対に興味を示さない。
……少しずつお怒り度が増しているのは気のせいかな。

早くしろの圧。
無言でこの姿でも花語が使えるのか、ただ圧が伝わったかわからない。

夢莉くんが蒼葉くんの顔を見るなり、『分かったって』と仕方ないなぁと、ようやく服を決め、長居した店を出ることが出来た。

お金はと言うと、貯めていた自分を褒めたいと思うくらい足りた。


……でもちょっと、これで良かったのかと思い始める。お会計終わったのに。
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