お利口?不良?ハイスペ御坊ちゃまがご令嬢と熱愛してスパダリになっちゃいました♡
4.勉強なんて出来ねえよ
(お嬢って呼ばれんならもっと中身あんだろ。品もねえし、だらしねえな)
「天野君、答え当たってますよ」
黒板の前でチョークを持ったゴリって専属の先生がなんか知らんけど小坊の頃にいた。噂だとこの人しか俺の面倒を見切れないらしい。マンモス校だってのに先生変えろ?と言いながらも無遅刻無欠席。
「当たってるんだとは思います。なんで俺はこんなしょうもねえ男なんだ。先生、それに対する女の子の言い分を板書の隅々まで教えてください」
「先生だったら私達のことも全部わかるんですか〜?」
「天野君!!恋愛も大事ですが、勉強も大事です。特に君は誰から期待されているかお忘れなき様お願いします」
俺にはこんなの反則だろって飛び抜けたIQもあっただけでなく、瞬読と瞬間記憶さえも内臓しており、もっと凄いことがある。
「疲れてない時も眠れない時も勉強わかってはいるんです…」
疲労感だったり眠気を全くではないが、人より格段にその感覚に鈍感であった。店は可能な限り長時間空けずに開けておいた方が諸々出来るし、見込めるというのが体内に備わっていたのだ。
「気になる子が出来た。そればかりに時間を費やしては幾ら天野君であっても足元を掬われます」
「先生もあったんですか?笑」
「あのですねえ」
「大学の先生になりたかった。それが今ではインプレッサ、女の子絡みに絶対後悔してる。もういいです先生、授業続けて下さい」
「それで天野君答えは?」
「mile X=、、テク、、テク、、トゥエルブ。俺に算数は物理にしてください」
「律、お前が当たると毎回おもしれえw」
そんなしょうもない小学生は、とっとと6年生に上がる日を迎えた。
♢♢♢
「全員俺のクラスになりたいの抽選。坊主いるか?」
「俺の親父が、校長に全部言っといた地獄みてくれよ」
「天国じゃねえのかよ、あ」
そこには三馬鹿トリオの俺と颯馬と坊主(もう一人の親友)と、そして、皆城芳乃の名前が記載されてた。
「兄さん達一緒なんだ。よかったね」
「誰?」
張り紙から後ろを振り返ると、何故だが、知りもしないのに深い繋がりを感じる小柄な子がいた。
「学級二つ下の都って言います」
ゆるふわな雰囲気に、ぱっちり目で、他のパーツは浅く薄く小さい印象的ではないものの誰の目にも可愛いだろうと思われるアイドル顔な子のスタイルは平均的で、俺はなんだか彼女を側に置いておきたい気になった。
「何処かで会った?都ちゃんのこと知らないんだけど」
「多分?なんで先輩に話しかけちゃったんだろうってなってます」
「知らんけどタイプなんじゃねえの?それで兄さんってなに?」
「ん〜なら天野さん」
「それ違和感あんな。だったら兄さんでいいよ。今日から友達な」
「うん。なんか雰囲気いいなってお友達からね」
そんな未知であるのに既視感がある違和感が、此処数ヶ月、何人かの女子に続いていた。
(誰だっけ?見覚えがある)
「二人とも先に校舎入っといて」
「オイッ何処いくんだよっ!」
「あっという間に行っちゃったね」
それを最も強く感じられるだろう、黒い長い髪に誘われるままに、なんだか見覚えのある子の後を追ってみる。
俺は、気になったことに無自覚のままとりあえずなんでも突っ走る性分にあるのをなんで彼女はなんとかしてくれる気がするんだと走りながら思っていた。
♢♢♢
「ちょっと待てって。俺、この学校の番長だったり張ってるから、とりあえず挨拶だけでもさせて」
「天野律でしょ?容姿端麗、文武両道、清廉潔白。そんな自己紹介聴き飽きた」
うっとりするとはまた違ったシャキッとしないといけない気にさせる程の可愛い子が俺を振り返った。
「そして何より厚顔無恥、でも、世間知らずなんかじゃない」
「だったらなんで不良なんてやってるの?政治家になる人の雰囲気よ」
艶やかな黒髪に背丈のある彼女は、顔立ちから世間ならざる品性があり、誰からも舐められないモノ総てをこれから先の生涯で手にするだろう程の判断材料が、頭の天辺から足の爪先まで全体的に目に飛び込んでた程のモデル体型だった。
「俺はなんにだってなれるとは思ってないけど、努力だって〝裏切る〟ことばかりだし、それはなんでか答えられる程の才女の振りか?」
「それを答えるのが神童なんじゃないの?その答えを出すのに私の手が必要になったら会いに来て」
顔だけを此方に向けてくれた彼女はそのまま下校した!?
♢♢♢
「凄もうとしたら凄まれたんだけど、ヤバい子紛れてんのアガるわ」
「アニメみたいだね、やっぱりそんな感じの子だったの?」
同クラになったオタク友達の坊主は髪が残っていた。太ってて臭いけど、俺はその人から見たら良くないだろう顔を、すごく良い顔に見えていた。
「颯馬どストライクだと思う。なんかもう俺のモノみたいなご挨拶かまされちまって悪いけど」
「一目惚れだからって、キモチワリイ、お前が相手しろ」
勉強机をくっ付けて、給食を食べてる俺達は先程の黒彩っ子の話題で持ちきりだった。
「一目惚れとは違うみたいなんだよな、なんか俺のこと見透かして、澄ましてるって言うのかな」
「律、それはね〜ツンデレストーカー、王道ヒロインだよ」
「王道なんか笑」
「アニメの世界の話ではなあ〜って通用するレベル。芸能人の娘さんかな?」
「まあ、おかしくはないんじゃね?俺の土地だし」
「腐っ、なにこれ牛乳?」
教室が急にザワつき始めた。ガラス瓶が割れた音が教室を無言に、和気藹々したクラスメイトの声を鎮める。
「気持ち悪い話をしないでくれないかしら?」
「あのなあ、そう喚くなばっか言わせる気か?」
「先生呼んでくるっ!」
俺は、頭は気配で避けた牛乳を肩から腕に被ったまま席を立ち上がり、俺に面と向かって文句がある初めての女を目の前にした。
Yoshino
「その顔なに?私に説教でもする気?」
なんで、涙が出るのと血眼になった眼より、耳を手で塞いで怖い男に対面してしまった。
「聴こえてねえみたいだから、俺の眼をみろ」
律の顔が、間近に迫ってくる。気を確かにした私はじっと見つめ返した。
「なんで口元ばっか気にしてんの?」
そうは言うものの、目が見られず、咄嗟に彼の口元を見つめてしまっていた。
「そんなの知るわけないでしょ」
「みんなの前で知りたいなら今でもいいけど」
「き、気持ち悪いっ」
ポケットに手を突っ込んだままキスしようとしてくる男が何処にいるのよと、また彼の頬を引っ叩いてしまった手が震える。
「冗談に決まってんだろ。それに、可愛いからってなにしても許されるわけじゃない。例外を除いてだけど」
彼は、イジけた様に教室を後にする。それに付いて行く気持ち悪い子も全部嫌いになった私は、この日から不登校になった。
「天野君、答え当たってますよ」
黒板の前でチョークを持ったゴリって専属の先生がなんか知らんけど小坊の頃にいた。噂だとこの人しか俺の面倒を見切れないらしい。マンモス校だってのに先生変えろ?と言いながらも無遅刻無欠席。
「当たってるんだとは思います。なんで俺はこんなしょうもねえ男なんだ。先生、それに対する女の子の言い分を板書の隅々まで教えてください」
「先生だったら私達のことも全部わかるんですか〜?」
「天野君!!恋愛も大事ですが、勉強も大事です。特に君は誰から期待されているかお忘れなき様お願いします」
俺にはこんなの反則だろって飛び抜けたIQもあっただけでなく、瞬読と瞬間記憶さえも内臓しており、もっと凄いことがある。
「疲れてない時も眠れない時も勉強わかってはいるんです…」
疲労感だったり眠気を全くではないが、人より格段にその感覚に鈍感であった。店は可能な限り長時間空けずに開けておいた方が諸々出来るし、見込めるというのが体内に備わっていたのだ。
「気になる子が出来た。そればかりに時間を費やしては幾ら天野君であっても足元を掬われます」
「先生もあったんですか?笑」
「あのですねえ」
「大学の先生になりたかった。それが今ではインプレッサ、女の子絡みに絶対後悔してる。もういいです先生、授業続けて下さい」
「それで天野君答えは?」
「mile X=、、テク、、テク、、トゥエルブ。俺に算数は物理にしてください」
「律、お前が当たると毎回おもしれえw」
そんなしょうもない小学生は、とっとと6年生に上がる日を迎えた。
♢♢♢
「全員俺のクラスになりたいの抽選。坊主いるか?」
「俺の親父が、校長に全部言っといた地獄みてくれよ」
「天国じゃねえのかよ、あ」
そこには三馬鹿トリオの俺と颯馬と坊主(もう一人の親友)と、そして、皆城芳乃の名前が記載されてた。
「兄さん達一緒なんだ。よかったね」
「誰?」
張り紙から後ろを振り返ると、何故だが、知りもしないのに深い繋がりを感じる小柄な子がいた。
「学級二つ下の都って言います」
ゆるふわな雰囲気に、ぱっちり目で、他のパーツは浅く薄く小さい印象的ではないものの誰の目にも可愛いだろうと思われるアイドル顔な子のスタイルは平均的で、俺はなんだか彼女を側に置いておきたい気になった。
「何処かで会った?都ちゃんのこと知らないんだけど」
「多分?なんで先輩に話しかけちゃったんだろうってなってます」
「知らんけどタイプなんじゃねえの?それで兄さんってなに?」
「ん〜なら天野さん」
「それ違和感あんな。だったら兄さんでいいよ。今日から友達な」
「うん。なんか雰囲気いいなってお友達からね」
そんな未知であるのに既視感がある違和感が、此処数ヶ月、何人かの女子に続いていた。
(誰だっけ?見覚えがある)
「二人とも先に校舎入っといて」
「オイッ何処いくんだよっ!」
「あっという間に行っちゃったね」
それを最も強く感じられるだろう、黒い長い髪に誘われるままに、なんだか見覚えのある子の後を追ってみる。
俺は、気になったことに無自覚のままとりあえずなんでも突っ走る性分にあるのをなんで彼女はなんとかしてくれる気がするんだと走りながら思っていた。
♢♢♢
「ちょっと待てって。俺、この学校の番長だったり張ってるから、とりあえず挨拶だけでもさせて」
「天野律でしょ?容姿端麗、文武両道、清廉潔白。そんな自己紹介聴き飽きた」
うっとりするとはまた違ったシャキッとしないといけない気にさせる程の可愛い子が俺を振り返った。
「そして何より厚顔無恥、でも、世間知らずなんかじゃない」
「だったらなんで不良なんてやってるの?政治家になる人の雰囲気よ」
艶やかな黒髪に背丈のある彼女は、顔立ちから世間ならざる品性があり、誰からも舐められないモノ総てをこれから先の生涯で手にするだろう程の判断材料が、頭の天辺から足の爪先まで全体的に目に飛び込んでた程のモデル体型だった。
「俺はなんにだってなれるとは思ってないけど、努力だって〝裏切る〟ことばかりだし、それはなんでか答えられる程の才女の振りか?」
「それを答えるのが神童なんじゃないの?その答えを出すのに私の手が必要になったら会いに来て」
顔だけを此方に向けてくれた彼女はそのまま下校した!?
♢♢♢
「凄もうとしたら凄まれたんだけど、ヤバい子紛れてんのアガるわ」
「アニメみたいだね、やっぱりそんな感じの子だったの?」
同クラになったオタク友達の坊主は髪が残っていた。太ってて臭いけど、俺はその人から見たら良くないだろう顔を、すごく良い顔に見えていた。
「颯馬どストライクだと思う。なんかもう俺のモノみたいなご挨拶かまされちまって悪いけど」
「一目惚れだからって、キモチワリイ、お前が相手しろ」
勉強机をくっ付けて、給食を食べてる俺達は先程の黒彩っ子の話題で持ちきりだった。
「一目惚れとは違うみたいなんだよな、なんか俺のこと見透かして、澄ましてるって言うのかな」
「律、それはね〜ツンデレストーカー、王道ヒロインだよ」
「王道なんか笑」
「アニメの世界の話ではなあ〜って通用するレベル。芸能人の娘さんかな?」
「まあ、おかしくはないんじゃね?俺の土地だし」
「腐っ、なにこれ牛乳?」
教室が急にザワつき始めた。ガラス瓶が割れた音が教室を無言に、和気藹々したクラスメイトの声を鎮める。
「気持ち悪い話をしないでくれないかしら?」
「あのなあ、そう喚くなばっか言わせる気か?」
「先生呼んでくるっ!」
俺は、頭は気配で避けた牛乳を肩から腕に被ったまま席を立ち上がり、俺に面と向かって文句がある初めての女を目の前にした。
Yoshino
「その顔なに?私に説教でもする気?」
なんで、涙が出るのと血眼になった眼より、耳を手で塞いで怖い男に対面してしまった。
「聴こえてねえみたいだから、俺の眼をみろ」
律の顔が、間近に迫ってくる。気を確かにした私はじっと見つめ返した。
「なんで口元ばっか気にしてんの?」
そうは言うものの、目が見られず、咄嗟に彼の口元を見つめてしまっていた。
「そんなの知るわけないでしょ」
「みんなの前で知りたいなら今でもいいけど」
「き、気持ち悪いっ」
ポケットに手を突っ込んだままキスしようとしてくる男が何処にいるのよと、また彼の頬を引っ叩いてしまった手が震える。
「冗談に決まってんだろ。それに、可愛いからってなにしても許されるわけじゃない。例外を除いてだけど」
彼は、イジけた様に教室を後にする。それに付いて行く気持ち悪い子も全部嫌いになった私は、この日から不登校になった。