好きになった人は有名人!?

颯大side

仕事から帰ってくると、なんだかいい匂いがしていた。


舞ちゃん、何か出前でも取ったのかな?って思ってたんだけど

シチューを作ってくれたらしい。


俺の大好物なこと知ってたのだろうか?

でも俺、シチューが大好物ってメディアには出してないはず...

ってことは、偶然?


それより舞ちゃんは、勝手に冷蔵庫物色したりしたことを申し訳なく謝ってくる。

俺は、好きにしてていいよって言ったはずなのに。


「ってことは、何をしても俺は怒らない」

「ありがとうございます...」

「それに、俺のために作ってくれたんだよね?」

「え?あ、はい...」


恥ずかそうにする舞ちゃんも、とても可愛い。


「だったら尚更、俺は怒れないよ」


俺のために作ってくれたのに、怒る必要なんてない。

むしろ、嬉しすぎる。
< 13 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop