好きになった人は有名人!?

颯大side

俺は、収録を終えて帰ろうとしていた。


駐車場に向かう途中、隅っこで泣いてる女性を見かけた。

最初はほっとこうとも思って通り過ぎたが、気になって仕方ない。


だから戻って声をかけたんだ。


これが、俺と舞ちゃんの出会い。


理由を聞いても答えてくれない、でもほっておいたら...って思って夜景が見えるとこにでも連れてこうと思ったけど...

舞ちゃんは仕事が残っていた。


よくこのテレビ局には来てるけど、見たことがない。

新人なんだろうか?


俺はそんなことを考えながら、舞ちゃんが来るのを待つ。

なんで俺は、舞ちゃんをほっとけないんだろう。


仕事で疲れてるから、早く寝たいのに。

なのに、いつ来るかもわからない...

いや、ほんとに来るかすらわからないのに待ってる俺。

笑えてくる。
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