女帝は道化師に愛される
 「取り敢えず、どう復讐しようか、、、」

 序章も過ぎたので、早速本題に入る。

善は急げだ。いや、善の真反対の行動をとるのだが。


 私はサクラだけでなく、嶺春(れいしゅん)の人間全員すらも憎んでいる。

だから、嶺春をまとめて潰してやりたい。

 勿論、幹部以外の人も含めてだ。

皆に私の実力を見せびらかし、恐怖に陥れてやろう。


 ただ、嶺春は暴走族の中でも一際勢力が大きい。

対抗するには、それ相応の実力と人数が必要だ。

因みに、私は喧嘩ができる。

 きっかけは小学生の頃、友達に誘われて入った柔道教室。

そこで私は着々と実力を付けていき、ついに県大会1位をとった。

流石に全国は難しかったが、今では10位には入れるだろう。

当時結果を先生や親に褒められ、嬉しかった。


 それからは柔道を続け、空手も習い始め、夜の世界にも入った。

夜の世界に入ったきっかけは、一人暮らしだ。

高校生の私は、都会の高校に通う為にこちらへ引っ越してきた。

そして通い始めた高校で、ユウヒに出会った。
< 17 / 127 >

この作品をシェア

pagetop