波間に揺れる白い星
距離が縮まる日々
次の日の午後、美咲が恭介を誘った。
「恭介くん、約束してた料理の練習、今からしない?」
「え、今から?」
「うん。大丈夫、簡単なものだから。」
恭介は言われるがままキッチンに立たされ、エプロンを渡された。
「これ、俺が着るの?」
「そうだよ。料理するんだから。」
「でも、なんか似合わない気がする……。」
「そんなことないよ。意外と似合ってる。」
美咲は少し笑いながらエプロンを直してくれた。その時、近くに感じる彼女の存在に、恭介は不意に心臓が跳ねるのを感じた。
「じゃあ、まずはゴーヤを切ってみて。」
「これ、苦いんだよね?」
「そう。でも、ちゃんと調理すれば美味しいよ。」