波間に揺れる白い星
夕食を終えた後、恭介は縁側で涼んでいた。風が心地よく、沖縄の夜は思ったよりも過ごしやすい。
そんな時、美咲がそっと隣に座った。彼女は何かを考えているようで、少し黙っていたが、やがてぽつりと口を開いた。
「ねえ、恭介くん。」
「ん?どうしたの?」
「……恭介くんって、どうして沖縄に来たの?」
唐突な質問に、恭介は少し考え込んだ。
「うーん、親父の仕事の都合かな。」
「そうなんだ。」
「多分すぐに沖縄を出ると思う。この前も1ヶ月で引っ越してきたからね。もう引っ越しはこりこりだよ」