波間に揺れる白い星
美咲の言葉に、恭介は何も言えなかった。
自分の中で勝手に作り上げていた美咲のイメージが崩れ、彼女が抱える孤独の重さに胸が痛くなった。
「でもね、星を見てると少しだけ安心するんだ。遠くにいても、誰かがちゃんと見てくれてる気がして。」
「……美咲ちゃん。」
恭介は思わず美咲の手を取った。
「俺がいるよ。俺、美咲ちゃんがどこかに行ってしまっても、小さな星になっても必ず見つけてるから。」
美咲は驚いたように恭介を見つめたが、やがて小さく頷き、静かに涙を流した。