波間に揺れる白い星




その日の夕方、恭介が荷物を片付け終わると、リビングから美咲の声が聞こえてきた。






「恭介くん、夕ご飯ができたよ。一緒に食べよう。」




「え、俺も一緒でいいんですか?」




「もちろんだよ。ここにいる間は家族みたいなものだから、遠慮しなくていいからね。」




リビングのテーブルには、美咲が用意してくれた料理が並んでいた。




ゴーヤチャンプルーやもずくの天ぷらなど、沖縄ならではの料理が多く、恭介は驚きつつも興味深げに眺めた。




「これ、美咲ちゃんが作ったんですか?」



「うん。大したものじゃないけど……どうぞ、食べてみて。」



「じゃあ、いただきます。」




一口食べると、口の中に広がる苦味と旨味の絶妙なバランスに思わず目を見開いた。




「これ、美味しい!ゴーヤって苦いイメージあったけど、全然いけますね!」




「本当?よかった。」




美咲は嬉しそうに微笑んだ。



その笑顔を見て、恭介はふと「一緒に住むのも悪くないかもしれない」と思った。







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