波間に揺れる白い星
「恭介くんって、面白い。」
「うっ……またそれか。」
「だって、本当に面白いんだもん。」
美咲の笑い声に、恭介は少しだけほっとした。気まずさが少しずつ消え、二人の間に柔らかな空気が流れ始める。
花火が再び夜空を彩ると、美咲は手を胸の前で組みながら、静かに呟いた。
「綺麗だね……。」
「うん、綺麗だ。」
「花火って、一瞬で消えちゃうけど、その一瞬がすごく特別に思えるんだよね。」
「……特別?」